オンライン版/妖精の問題

オンライン版『妖精の問題』

 代表作『妖精の問題』をオンラインで再演

『妖精の問題』は、2017年こまばアゴラ劇場(東京)での初演より、2018年TPAMフリンジSTスポットセレクション(横浜)、KYOTO EXPERIMENT 2018公式プログラム(京都)、Japan Playwrights Project 2018(ニューヨーク)と様々な都市で再演がされているQ/市原佐都子の代表作。
過去の公演では、一部は落語『ブス』、二部は歌唱『ゴキブリ』、三部はセミナー『マングルト』と、それぞれ異なった物語・スタイルで構成された三部作を一人の俳優が演じていたものを、今回オンラインでの上演にあたり、出演者や内容を再構成し上演する。
タイトルの「妖精」は「みえないもの」の隠喩。社会のなかでみえないようにされているものついての問題集(短編集)である。
この作品は、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件をきっかけに作家自身のなかに存在する優生思想、日本社会での生き辛さを見つめ、できるだけ偽善的でない方法であらゆる「生」を肯定するという試みのもと創作された。
2017年の初演から三年後の現在、新型コロナウイルスの影響下にある社会で、そしてオンライン空間で、作品の言葉たちはどのように響くのだろうか。

【日程】
5月16日(土)14:00
5月17日(日)14:00
※開演時間を過ぎてのご参加・視聴は、演出の都合上できなくなります。あらかじめご了承の上ご購入ください。
また、開演15分前より、出演者によるZOOMの設定調整やご参加にあたっての諸注意をご案内します。
開演15分前までのご集合(ZOOMミーティングへの参加)へご協力をお願いいたします。

【料金】
999円
※peatixよりご購入ください。https://youseinomondai-online.peatix.com
※チケットの販売は各日とも開演1時間前までとなっております。
※定員となり次第販売終了いたします。
※コンビニ決済をお選びの方は、開演1時間前までのお支払いをお願いします。未決済の場合、視聴URLをご案内できません。

【参加方法】
今作は、オンラインミーティングツール(ZOOM)を利用した上演です。
チケット購入者には、公演開始の30分前に、Peatixにご登録のメールアドレスに参加リンクをお送りします。
※事前にZOOMアプリのインストールをお願いいたします。https://zoom.us/download

【あらすじ】
一部『ブス』
作品世界ではマイノリティである「ブス」の女学生二人がオンラインで会話している。もうすぐ選挙が行われる。最近、存在感を増している「不自然撲滅党」逆瀬川志賀子(さかせがわしがこ)の政見放送を二人は見る。
二部『ゴキブリ』
ラーメン屋の近くに住む貧困な夫婦は、彼らの家に生息するゴキブリに悩まされている。ある日、夫は大量の害虫駆除剤を焚く。妻は妊娠しており、不意にその煙を吸い、胎児に「異常」が見つかる。ゴキブリは駆除されたかのように思われたが、その日以来「異常の」ゴキブリが出現するようになる。
三部『マングルト』
自分自身の体内常在菌を利用して作る「マングルト」という食べ物の、創始者である小室淑子(こむろよしこ)の意思を引き継いだ礼子(れいこ)による、「マングルト」についてのセミナー。

【上演時間】
約130分

【言語】
日本語

【クレジット】
作・演出:市原佐都子
出演:遠藤早菜、竹中香子、寺田華佳、西田夏奈子、日髙啓介(FUKAIPRODUCE羽衣)、山根瑶梨
映像出演:山村崇子(青年団)
音楽:額田大志(ヌトミック/東京塩麴)
録音演奏:杉本亮
音響:稲荷森健
ドラマトゥルク:横堀応彦
制作:山里真紀子
協力:レトル、チーズfilm
助成:公益財団法人セゾン文化財団

※本公演の録画録音およびその二次利用を禁止いたします。